研究課題
本研究は、科学的探究によって児童生徒が理解を深める授業の実現に向けて、海外ですでに多くの成果の出ているActive Learningの一つである“Physics by Inquiry”の理念、授業方法を、小中高大教員の協働研究によって検討し、日本における活用可能性を検討し、新たなプログラム開発のためのシステムを開発するものである。学習内容の深い理解と科学的概念の形成を目指した研究をするために、小中高大の教員の継続的な協働研究組織を構築した。特に、以下の3点について研究を進めた。1.実地調査およびカリキュラム調査 ワシントン大学の調査により、カリキュラム開発は、実践に基づいた改訂を繰り返して行われることや大学内および大学と地域学校教員の協働研究が重要であることを確認した。2.探究プログラム暫定版開発と実践研究組織構築 “Physics by Inquiry”等チュートリアル教材の暫定プログラムを作成して、研究会で検討し、その一部を中学校や大学において実践した。福井県の小中高大の教員で継続的な協働実践研究を行うFukui Active Learning研究会を構築し、各学校種における課題を共有するともに、個々の教員による自発的な授業実践と交流を積極的に進めている。3.授業実践および開発プログラム研究 各学校でカリキュラム開発と授業実践が行われ、実践交流を継続している。また、大学における実践に基づき、グループワークにおいて院生TAの関わりと学習プロセスについて、また、電気の探究プログラムの評価について検討した。これらの成果を日本理科教育学会や日本物理教育学会、日本物理学会等で報告した。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (6件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)
福井大学初等教育研究
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物理教育
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物理教育学会年会32回物理教育研究大会発表予稿集
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巻: 32 ページ: 78