本課題は、生物多様性教育の教材として里山がどのように利用できるかを検討し、1)簡易な樹木センサスによって得られるデータを用いて種の多様性や調節的サービスを多岐に探求できること、2)樹木のサイズ分布にみられる傾向を読みとることで第2の危機が進行していることを学習できること、3)鳥類や哺乳類による種子散布を観察することで生物間の相利共生的な関係を学習できることを示した。これらの成果から、4)生物多様性を学習するモデルを考案し、学術目的の森林センサスデータを利用した森林模型の制作によって生物多様性を科学的に探究する方法を開発した。
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