研究課題/領域番号 |
25350274
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研究機関 | 岐阜工業高等専門学校 |
研究代表者 |
吉村 優治 岐阜工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (30182827)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 循環型社会 / 地産地消 |
研究実績の概要 |
地球規模の環境問題を踏まえた持続可能な循環型社会を担う人材を育成するために,学内において循環型社会の小規模モデルを構築し,創成型授業によりエンジニアリング・デザインを身に付けさせるなどの工夫が必要である。本研究では,入学時の受け入れ年齢が15歳の高専において,入学初年次から持続可能な循環型社会を創造する人材を育成する教育システム(=地産地消型マイクロリサイクルシステム)を構築することが目的である。研究4年目の具体的な研究成果として, (1)授業内容の充実とシラバスの作成検討 本校環境都市工学科1年生の授業の一環として啓発活動を実施した。また,5年環境都市工学科,1年先端融合開発専攻の授業の一部に持続可能な循環型社会の必要性の関する内容を盛り込んだ。また、専攻科のカリキュラムを平成28年度から、本科のカリキュラムを平成29年度から改訂した。 (2)学内のマイクロリサイクルシステム検討。(3)森林調査と森林資源有効利用システムの検討 学内の各種樹木の光合成の特徴を検討し,加子母森林組合(中津川市)の協力により,間伐林、未間伐林への気象観測装置の設置場所し了承された。(4)一般市民への啓発方法の検討 より効果的な啓発の方法を検討しながら,下記の8つの方法で実施した。昨年度までから地方公共団体へのイベントへの出展を新たに追加した。①校内:岐阜高専で開催されたオープンキャンパス/②校内:岐阜高専/③出前:糸貫中学校/④出前:神戸中学校→平成29年3月2日(木)中日新聞 朝刊17面西濃総合版 に紹介「岐阜高専生が環境問題語る 神戸中で」/⑤学外:岐阜県大野町の大野運動公園で開催された「おおの木育フェアへ出展/⑥平成28年9月28日(水)から公共施設にパネルの掲示/⑦HPを平成29年1月20日(金)に公開,アンケートを自動集計
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度の研究目標は,下記の4項目であり,(1)授業内容の充実とシラバスの作成検討については,すでに3クラスの授業,またカリキュラム改訂を終えた。(2)学内のマイクロリサイクルシステム検討,(4)一般市民への啓発方法の検討についてもおおむね目途が立った。(3)の森林調査に関しては,中津川市の加子母森林組合の協力により,間伐林,未間伐林への気象観測装置の設置場所が了承され,平成29年度早々に設置予定である。また,森林資源有効利用システムの検討については,木質バイオマス関連の検討を終え,平成29年に実施予定である。 (1)授業内容の充実とシラバスの作成検討 (2)学内のマイクロリサイクルシステム検討 (3)森林調査と森林資源有効利用システムの検討 (4)一般市民への啓発方法の検討
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今後の研究の推進方策 |
最終年度となる次年度についても,下記の4項目の実現に向けて,さらに各々の内容を充実させるとともに,地産地消型マイクロリサイクルシステムを構築した後,平成28年度授業に盛り込んだ内容を充実させる。また,継続して一般市民へも広く啓発するために,より効果的な啓発方法の確立を目指す。平成29年度は,森林調査に関して中津川市の加子母森林組合管理の間伐林,未間伐林への気象観測装置の設置,さらに森林資源有効利用システムの検討について,木質バイオマス関連におけるペレットの作成を実施の予定である。 (1)授業内容の充実とシラバスの作成 (2)学内のマイクロリサイクルシステム構築 (3)森林調査と森林資源有効利用システムの提案 (4)一般市民への啓発方法の確立
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次年度使用額が生じた理由 |
加子母森林組合(中津川市)の協力により,間伐林,未間伐林への気象観測装置の設置場所が了承されたが,平成28年度予算では希望の気象観測装置の購入が難しいため,できるだけ平成29年度へ予算を繰越し,平成29年度予算と合わせて気象観測装置を購入,設置するため。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の物品費に組み込んで使用する予定である。
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