研究課題/領域番号 |
25350275
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研究機関 | 東京電機大学 |
研究代表者 |
福岡 久雄 東京電機大学, 情報環境学部, 特別専任教授 (10370016)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | コンピュータサイエンス・アンプラグド / 地域素材 / Activity / 教材コンテンツ |
研究実績の概要 |
地域素材を活用したCSアンプラグドのActivity開発を継続している. まず,既に開発済みのActivityを地域素材活用の観点から見直し,その結果を国際学会で発表した.具体的には,松江市の地理的特徴(地域素材)を活用して「ボトルネック」の概念を学習できるようなActivityである.また,この発表を踏まえて,論文を国際論文誌に投稿し,採録された. 次に,出雲神話に登場する「やまたのオロチ」(地域素材)を活用して,プロセスのスケジューリング技法を学習できるようなActivityを考案し,その教材ならびに授業の進め方の具体化を行った.このActivityを高等専門学校の低学年生(2年生,3年生)を対象に2回試行し,アンケートに基づくフィードバックを得た.現在,得られたフィードバックに基づいて,同Activityの改良・拡張を行っている.また,並行して同Activityの具体的内容(教材,授業の進め方など)や試行結果について学会発表を行った. 教育効果の評価手法に関しては,文献調査を継続するとともに,調査によって得られた知見を上述の試行時のアンケート内容などの改善に逐次生かしている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
新たなActivityとして,「やまたのオロチ」を活用してプロセスのスケジューリング技法を学習するようなActivityを具体化し,2回の試行を行えたことからほぼ当初の計画通りに進んでいると判断する.
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今後の研究の推進方策 |
新たに開発したActivityの試行を継続し,その完成を目指す.特に,地域素材活用の効果を確認するために,島根県以外(特に首都圏)の学生を対象とした試行を計画している(同Activityは島根県の地域素材を活用しているため). また,同Activityの改良・拡張に際しては,授業時間との兼ね合いを考慮することも重要である.そのために,Activityのモジュール化により授業時間に応じた構成を柔軟に採れるようにすることも検討する.
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次年度使用額が生じた理由 |
論文掲載料が無料であったことが最大の要因である.
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次年度使用額の使用計画 |
論文掲載料,Activity試行のための旅費ならびに学会発表のための旅費の計上を予定している.
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