研究課題/領域番号 |
25350285
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 京都教育大学 |
研究代表者 |
浅井 和行 京都教育大学, その他の研究科, 教授 (30324718)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | メディア / 情報 / カリキュラム / 小学校 |
研究概要 |
本研究では、子どもたちに生涯必要となるメディア・リテラシーを育成するために、附属小学校と恊働して小学校における「メディアを教える」ための新教科「メディア・コミュニケーション科」開発の基礎研究を行うことを目的としている。平成25年度は,はじめに、国内の小学校におけるメディア・リテラシー教育の実践事例の検討を行った。現時点での小学校のメディア・リテラシー教育実践が掲載されている書籍で、どのような内容や目的の実践が行われているのかを検討することによって、メディア・リテラシーの構成要素を明らかにした。その際、実際にメディア・リテラシー教育の授業を観察・記録することにより、現時点での実践内容を明らかにした。また、系統性等の検討から、小学校におけるメディア・リテラシー教育はどのような現状であり、そこにどのような課題があるかが明らかになった。これらの研究成果を踏まえ、メディア・リテラシー教育における構成要素やカリキュラム案の枠組を検討した。 教育工学会に投稿した論文では,メディア・リテラシーに関する専門書が実践報告を通じて伝えているメディア・リテラシーのイメージについてその範囲を明らかにした。対象とした実践報告に対し,(1)単元の内容は発達段階ごとに特徴があるか,(2)実践数は発達段階ごとに特徴があるか,(3)実施教科・領域にはどのような特徴があるか,(4)どのような能力を育もうとしているか,(5)能力項目ごとの活動数の割合に特徴があるか,について分析を行った。その結果,単元,実践数,実施教科・領域などに関わる特徴を明らかにできた。また,実践報告を「活動」の単位で細分化して活動ごとに育まれる能力項目のラベルを付与し,それらの関連を検討してカテゴリーを生成した結果,11のラベルと3つのカテゴリーを抽出できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1年目に目指していた国内の実践の概要を整理することができ,学会誌にも投稿し,受理された。
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今後の研究の推進方策 |
小学校における新教科のカリキュラムを開発できたので,評価について検討していきたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品の購入で少額残ってしまいました。 消耗品として執行します。
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