本研究の目的は,新教科「メディア・コミュニケーション科(以下MC)」のカリキュラムをどのようなプロセスで開発してきたかを明らかにし,新教科としてメディアについての批判的思考力を育成するためのカリキュラムと学習方法およびその効果を示すことである。 まず,3年間の教育課程の変更を許される研究開発学校の新教科に関する取組として,研究体制を整備し,MCのカリキュラム設計に取り組んだ。次に,授業実践を行い,カリキュラム改善のための評価を行った。2年目と3年目にこのPDCAサイクルを2回繰り返した。最終的には各学年3単元ずつの計18の学習単元案と新教科の学習指導要領(試案)を開発することができた。
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