研究課題/領域番号 |
25350305
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研究機関 | 京都ノートルダム女子大学 |
研究代表者 |
平野 美保 京都ノートルダム女子大学, 人間文化学部, 講師 (40631411)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 音声表現スキル / コミュニケーション能力育成 / 学習プログラムの開発 / 評価 |
研究実績の概要 |
本研究は、音声表現スキルの育成に注目し、大学生に対するスピーチ・コミュニケーション能力を向上させる教育・学習の具体的方法の開発を目的としている。 26年度は、次の5点を実施した。(1)学習プログラムの内容および方法の確認: 日本教育工学会の全国大会においてポスターセッションに参加し、本学習プログラムについて意見交換をした。また音声表現スキルの育成に関する個別学習教材の評価について論文にまとめ、本研究における学習プログラムに関する知見を得た。さらに機材等の準備を含め、実施上の不備がないよう学習プログラムの調整および確認をした。(2)研究参加者の募集: 本学の倫理規定に則って、研究参加者を募集し10名から同意を得た。20歳未満の研究参加者の保護者からも同意を得た。(3)学習プログラムの実施: 予定していた授業「日本語の朗読」において、設計した学習プログラムを実施した。(4)データ収集: ①研究参加者に対する面接調査を個別に2回ずつ実施した。1回目は音声の録音の前(第2回の授業以前)までに実施し、2回目は授業終了後(第15回の授業以降)に実施した。②音声の録音については授業の一部として学習プログラムの前後に実施した。なお本研究に同意した研究参加者のデータのみを本研究のデータとして使用する。(5)情報収集: 学会や研究会への参加、関連の文献収集、関連の実践を通して、本研究に参考になる情報収集をしてきた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
設計した学習プログラムを実施し、2回の面接調査、2回の音声を収録しデータ採取などを進めた。おおむね予定通り進んでいる。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、今年度の研究参加者の追跡調査をする。 次年度も学習プログラムの実施とデータ採取を引き続き行う。なお次年度は、学習プログラム(授業「日本語の朗読」)の受講者が今年度の約2倍となるため機材が不足する。そのため機材を増やし研究環境を整える。 面接調査のデータを入力し、学習プログラムの学習者の受け止め方を中心に分析を進める。 また連携研究者などとの研究打ち合わせや他の関連の研究について情報収集を進める。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度実施した本研究における学習プログラム(授業「日本語の朗読」)の受講者数が予定より少なかったため、それに伴い、機材の購入が少なくて済んだため。また国内外での学会や研究会への参加による情報収集に行く回数が、予定より少なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
27年度の本研究における学習プログラムの受講者数は、26年度の約2倍となる。研究環境を整えるための追加の機材購入が必要なため購入する。また国内外での学会や研究会への参加による発表や情報収集、関連の文献の収集、第三者評価者との打ち合わせ・契約、連携研究者との打ち合わせを進めていくため交通費、宿泊費等に使用する。
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