本研究は、教職志望学生が校内研究等のデータ収集や分析等の活動を行うことを通して、校内研究を活性化する支援体制を整備し、かつ教職志望学生がベテラン教師の実践知を良い意味で盗み、自らの力量向上につなげていく循環型の教育研究システムを構築することを目的としている。本年度は次のような研究を行った。 1.現職教師との協働による授業研究: 本年度は教師の視線に焦点をあて、ウェアラブルカメラを用いて教師の視線から授業を撮影・記録するとともに、その授業映像を活用した授業研究を行った。教師の視線の傾向や、協働によって授業研究を行うことの効果等を分析した。 2.恩師のライフヒストリー研究を主軸とした授業の評価: 昨年度行った教職志望学生が恩師のライフヒストリーを研究することを主軸にした授業科目を分析し、成果と課題を明らかにした。 3.卒業生への追跡調査に基づく学校支援方法の探索: 2007年度大学入学性に対して継続的に行っているインタビュー調査の中で、教職志望学生が学校や教師の支援可能な領域や取り組みを調査した。
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