研究課題/領域番号 |
25350320
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
和田 正人 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 教授 (40302905)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 教員のICT活用指導力 / メディア情報リテラシー / メディアリテラシー / 免許更新講習 |
研究概要 |
教員免許講習会の選択講習において,34名の現職教員がワークショップ形式でメディアリテラシーの学習を行った.この学習によって教員のICT活用指導力のうち,授業中にICTを活用して指導する能力,児童生徒のICT活用を指導する能力,情報モラルなどを指導する能力が向上していた.教員は児童生徒にメディアリテラシーを教えるだけでなく,メディアリテラシーを生かした作品制作及びメディアリテラシーをもとにしたものの考え方を教える意欲を持った. 文部部科学省の教員のICT活用指導力のチェックリストのうち,「D:情報モラルなどを指導する能力」の全項目が高くなったことは,児童生徒にメディアリテラシーを教える態度の記載内容からも明らかである.同様に,受講者個々の意見から,「C:児童の ICT 活用を指導する能力」の全項目と「B:授業中に ICT を活用して指導する能力」で3項目が高くなったこととの説明がつく.しかし,「A: 教材研究・指導の準備・評価などに ICT を活用する能力」や「E:校務に ICT を活用する能力」では変化がなかったことより,メディアリテラシーの講習ではない,別の講習も必要であると考えられた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
現職教員について、文部科学省が定めた教員のICT活用指導力の尺度を使い、メディアリテラシーの講習会によって、指導力の向上についていくつかの項目で指導力が向上されたことが実証された。
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今後の研究の推進方策 |
メディアリテラシーの講習会で複数の課題を設定して現職教員が学習したために、どの学習がどのICT活用指導力を向上させたのかが明確ではなかった。したがって、学習課題とICT活用指導力を対応させてより詳細に実証研究を進める必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
1.謝金支出計画が間に合わず、謝金の支払いができなかった。 2.その他の海外大会参加発表費が計上されなかったこと。 1.謝金支払い計画を早期に提出して、謝金の早期支出につとめる。 2.海外大会参加発表費用の計上を確認する。
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