研究課題/領域番号 |
25350320
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
和田 正人 東京学芸大学, 教育実践研究支援センター, 教授 (40302905)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | メディア情報リテラシー / 教師のICT活用指導力 / 教員養成 |
研究実績の概要 |
本年度の研究目的は、平成25年度の予備実践において、学習後に変化がなかった指導力について、研究協力者からのアドバイスをもとに、教授方法と教育内容の改善を行うことであった。こうした変更を、ICT活用指導力の異なる学習者に用いることで、すべての指導力を向上させる方略を実施していくこととした。その結果を再度、平成25年度と同じ研究協力者と相談することであった。 そのために、本年度の計画は、平成25年度の予備実践で、向上しなかった指導力について、文献調査を行いながら、平成25年度の研究協力者である国内外の専門家の指導をもらい、カリキュラムの教授方法、内容の改善を行うことであった。その後、すべての指導力を向上させるために、少数の教員及び学生の実践を行うことであった。そのために、『教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム』を印刷配布して、調査協力を依頼した。さらに前年度の実践結果を5月下旬に清華大学で開催されるMILID (Media and Information Literacy International Debate)の会議で発表するとしていた。清華大学の都合により9月27日での発表となり「実習老師的数字故事産品如何提高媒介与信息素養水平」として講演をおこなった。 また、研究の中間報告を9月に開催される日本教育工学会大会で発表するとしていたが、本年度の結果のまとめとして、平成27年2月7日に奈良教育大学で開催された日本教育メディア学会ワークショップ「教員養成・現職研修におけるメディア活用」で報告し、さらに 2月21日に 愛知教育大学で開催されたメディア教育学会研究会で「教師のためのICTコンピテンシーへのメディア情報リテラシーの効果」として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
『教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム』が印刷できたことより、「メディア情報リテラシー」の内容がだんだんと理解されるようになり、研究が進捗してきた。また、5月下旬の清華大学での発表も9月下旬にずれたものの無事発表することができた。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度の研究目的は、本実践として、過去2年間の教育実践から得られた結果をもとに、国立大学教育実践研究関連センター協議会の50の加盟大学から実践に協力する大学に依頼して、「教員のICT活用指導力」が「教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム」の学習によって向上するための要件を確定することである。 平成27年度の計画 過去2年間の実践結果をもとに、国立大学教育実践研究関連センター協議会の50の加盟大学に依頼して、「教員のICT活用指導力」が「教師のためのメディア情報リテラシーカリキュラム」の学習によってどの程度向上するかについて検証する。 前年度の実践結果を、8月下旬に中国で開催される第四回媒介素養教育国際学術研究会で発表し、また、本年度の研究の中間報告を9月に開催される日本教育工学会大会で発表する。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品において書籍の購入での差額が生じたことによる
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の物品費における書籍の購入の一部に繰り入れ予定
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