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2017 年度 実施状況報告書

小学校教員養成における授業力向上プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25350326
研究機関岐阜大学

研究代表者

今井 亜湖  岐阜大学, 教育学部, 准教授 (50367083)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2019-03-31
キーワードカリキュラム開発 / 教授方略 / 小学校教員養成
研究実績の概要

本研究の目的は,次の2点である。
(1)現職教師が1単位時間の授業を実施する際に用いた教授方略の決定プロセスを明らかにし、教授方略の決定指標を作成する。ここでいう教授方略の決定とは、学習内容をどのような教材を用いながら如何に指導するかを決定する行為を指す。
(2)(1)で作成した教授方略の決定指標を含めた授業設計法について学び、それらの知識や技能を実際に活用できる、小学校教員志望学生を対象とした教育プログラムを開発する。
平成29年度は,前年度に試作した教授方略の決定指標をふまえた小学校教員志望学生を対象とした教育プログラム(90分×15回)を開発し,平成29年4月から7月までの期間で実施した。開発した教育プログラムを構成する各教育内容の評価は,確認テストや課題(実際に学習活動を設計・実施する課題)の進捗状況より,形成的評価にておこなった。その結果,使用可能な教材の種類や手立てが少ない場合の問題点が示唆された。
そこで,多様な教材を活用していると考えられる教育場面(日本語指導が必要な児童生徒を対象とした教科等の指導場面)を対象に,どのような学習場面においてどのような教材が使用されているのかを調査した。調査は平成29年4月から11月まで実施し,その結果を「教授アイデア集」という冊子にまとめた。それと同時に,この調査結果をふまえて,教授方略の決定指標の改善を試み,それを基に平成29年度に実施した教育プログラムの改善を行い,平成30年度に改善した教育プログラムを実施するための準備を整えた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究の休止期間中の教員養成を取り巻く状況の変化を受けて,平成28年度より研究目的をふまえた研究内容の調整を行い,平成28年度は当初の研究計画より半年遅れで研究を進めた。最終年度である平成29年度中にその遅れを解消することができかったため,延長申請を提出し,認められている。ただし,当初の計画よりも調査時間を確保することができたおかげで,研究目的に近づく研究活動はできていると考える。

今後の研究の推進方策

最終年度となる平成30年度では,次の2つの研究活動に取り組んでいく予定である。
第一に,平成29年度に改善した教育プログラムを,平成30年度の4月から7月にかけて実施し,評価・改善を行い,本研究の目的である「授業設計法について学び、それらの知識や技能を実際に活用できる、小学校教員志望学生を対象とした教育プログラム」を完成させる。
第二に,本研究の研究成果をまとめ,発表することである。

次年度使用額が生じた理由

<理由>
本年度は教育プログラムの実施と評価,および教材に関する調査に時間が費やされたため,発表を行う機会を確保することが困難な状況にあり,当初計画していた旅費の支出が少なかった。また,本年度実施したプログラムの評価が当初予定していたものとは異なる手法を採用したことにより,データ整理等の人件費の支出がなかった。
<使用計画>
次年度は,教育プログラムの実施にあたり,それに必要な教材等の購入を行う。教育プログラムの評価にあたり,質的データの分析ソフトの購入を行う予定である。また,本研究の最終年度となるため,研究成果の発表にかかる経費を支出する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2017

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 小学校教員養成における授業設計力育成のための教授法の検討2017

    • 著者名/発表者名
      今井亜湖
    • 学会等名
      日本教育工学会

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公開日: 2018-12-17  

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