日本の高校における数学教育が,スキルを重視する教授主義的な指導方法を主要している結果,数学の学習が受動的で表面的な理解や暗記に留まっていることを指摘し,本研究では,生徒の能動性を喚起し,より情意を伴った深い学習が現場レベルで実践できる学習者中心の教材開発と授業方法の開発を目的とした。開発にあたり,米国ヴァンダービルド大学学習センターが開発したジャスパー・プロジェクトにおける教材を多面的に検証した結果,1度の教育機会に限定されてしまう教材であることが明らかになった. 本研究では,教員のビリーフや状況によってカスタマイズできる選択肢がある教材の開発と授業デザインのパッケージ化をめざし,開発を行った
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