研究課題
本研究は、電力工学に関する教育・学習支援システムを構築することを目的としている。エネルギーシステムに直結した電気工学(電気機器、電力、系統)技術者の不足が問題となる中、これらの教育の強化を図ることは急務であり、未来を見据えた電力工学と知能情報処理技術を融合したマイクログリッドを題材とした教育支援システムの構築を目指す。平成27年度は、計画にあげていた「電力工学の教育学習コンテンツに加え、各実験機器を統合した学習・教育支援システムとして完成させる」ことを目標に、「模擬誘導モータの遠隔実験システム」に実際の三相誘導モータのインバータ制御実験を可能とするようにシステムの構築を進めた。しかし、遠隔実験システムとして組み込むまでには至らなかった。また、全体を統合したシステムを構築するまでには至らなかった。本研究を通して、電力工学に関する教育・学習支援システムとして、「直流電動機・交流発電機の遠隔実験システム」、「誘導モータの遠隔実験システム」、「ステッピングモータの学習・教育支援システム」が、教育コンテンツも含め一つのシステムとして完成することができた。ICTを利用した教育・学習支援システムとして、iPadやスマートフォンなどの携帯端末でも利用可能なシステムとして構築しており、一部のシステムについては、実際にスマートフォンなどからも利用してもらい高評価を得ている。また、「直流電動機・交流発電機の遠隔実験システム」の成果については論文誌に掲載された。最終的に、電動機に関するシステムの構築ができ、ほぼ目標を達成したと評価できるが、マイクログリッドを題材としたシステムにまでは統合できなかった。
すべて 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (7件)
電気学会論文誌A(基礎・材料・共通部門誌)
巻: 135 ページ: 666-671
10.1541/ieejfms.135.666
Industrial Electronics Society, IECON 2015 41st Annual Conference of the IEEE
巻: YF-020486 ページ: 4459-4464
10.1109/IECON.2015.7392794