研究課題/領域番号 |
25350343
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
森田 裕之 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (80295732)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | データマイニング / フィードバックプロセス / 問題解決能力 |
研究実績の概要 |
本研究では、データマイニングを活用した実践的な問題解決型教育を効果的に実施するため、実験店舗におけるPOSデータを利用して学生にフィードバックを活用することで、実践的な状況観察能力、データ分析能力、そして総合的な問題解決能力を修得することが可能な教育プログラムを開発することが目的である。 25年度においては、それまで行っていた教育プログラムの見直し、及び学生の能力習得を確認するためのアンケート票の再設計を実施していた。26年度においては、その再設計を行った教育プログラムを前期と後期の2つの講義科目を利用して実施しながら、前年度に作成したアンケート票にもとづいて学生の能力習得を確認するデータの収集も実施した。またそのデータを分析することによって、教育プログラムの評価を実施した。評価内容としては、単年度では確認できない部分も含まれているが、概ね、期待した分野の能力を学生が取得していることが確認され、教育プログラムとして実施することが適切であることが確認された。特に、情報処理能力、データ分析力、そしてデータマイニング能力については全体として大きな能力獲得を確認できたことは、大きな成果であったと思われる。 これらの成果については、情報経営学会全国大会などにおいて研究発表を行うと共に、必要な情報の収集など積極的に行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究目的の達成課題として、以下の3点を当初から設定していた。 a)実施していた教育プログラムに、実践結果をフィードバックして再実施を可能にするための教育プログラムの再設計、および店舗実験時のアクションの記録とその際のPOSデータとのデータ統合 b)統合したデータに基づく効果測定、およびそれに基づく店舗実験を採用した教育プログラムの設計 c)教育プログラム全体としての実践結果の推移分析、および学生アンケートに基づく本教育プログラムに関する効果的な教育要因の分析 このうち、これまでの2年間を通じて、a)およびb)を中心に実施するとともに、c)の一部について実施することが出来たため。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの2年間において、ほぼ順調に目標を達成している。最終1年間においては、2年目に実施した新教育プログラムを同様にして実施するとともに、学生の能力獲得についても同様にアンケートを通じて確認することで、経年的な変化も確認する。これらを通じて、より良い教育プログラムとなるように推進していく予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定しようと思っていた出張等が学務との調整ができなかったために行くことが出来なかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
研究発表等の機会を増加して調整することで使用可能と考えている。
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