映像の時代といわれる 21 世紀に育つ子どもたちは、多様な映像メディアに接しながら育っている。本研究では、子どもたちが映像・音声・文字やノンバーバルな複合的な情報を大量に伝達する映像メディアのメッセージを、どのように記憶しているのかを探ることを目的としている。平成 22-24 年度の科研費による日米視聴調査から、子どもたちの映像記憶は文化の影響や発達段階で違いが認められた。そこで本申請では、①調査対象年齢を小学校低学年まで引き下げて調査を実施することに加えて、②国内外の多文化背景を持つ子どもたち「外国につながる子どもたち」を対象に視聴調査を実施することで、これまで指摘されることのなかった子どもの映像メディアの記憶における文化の影響と発達段階による違いを実際の視聴調査から明らかにすることを目的とした。
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