本研究では、①小学校の通常学級でのICT活用学習、および、②ICT活用に関する教員研修の両研究を通して、通常学級における、特別支援教育の視点を活かしたICT活用の効果を明らかにすることを目的とした。①では、PC教材による学習で、いつも「待たされている」高スキル児童が学習を進めることができた一方、困難児に対しては教材がアセスメントツールとなり、支援のポイントが明らかになった。②では、ベテラン教員が新人にICT教材の活用法を教える際、ニーズ児への配慮に言及しやすくなり、ICT活用に関する教員研修が特別支援の研修も兼ねられる可能性が示された。
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