研究課題
VRシステムの力覚装置を利用した教育システムの構築を行ってきた。本年は、フラットパネルを利用したシステムについて検討した。フラットパネルは、タブレット端末やスマートホンの入出力画面として教室に導入されているICT教材として使用されているが、画面自身が変化をするようにはなっていない。今回の研究では、特にタブレット表面をアクチュエータ等を利用して変化させることで、凹凸や硬さの形状の変化を、利用者が感じるための特徴量を求めた。表面上に再現された刺激の相違を被験者が判別できる範囲についての実験では、タッチパネル上の変化を提示した。その提示された表面粗さの波形について、三角波、方形波および正弦波の3種類について実現し、そのときの波形による感じ方を調査した。その結果、同じ大きさの感覚量であっても、波形形状により差があることを求めた。この大きさは、三角波<方形波<正弦波の順に形状の大きさを感じていることが分かった。さらに、超音波振動ステージを作成し、振動をX軸およびY軸への振動として合成した場合に、水平振動であるものの人間の感覚量として面からの凹凸の変化を感じる被験者がいることがわかった。これらのことから、フラットパネルにおいて形状認識ができれば、入出力装置からVRの入出力装置へと発展できる可能性を見いだした。また、力覚デバイスを用いて、タブレット表面にデザインを描くときに、表面粗さを再現するシステムを構築した。この時の動作として、人が紙面上に描くときと同程度な摩擦を再現することが出来た。これは、先行研究により明らかにされた、紙面に描く動作の測定結果と一致している。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件)
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