今年度は昨年度公開した練習システム(スタンドアローン版)の利用を更に進め、いくつかの高専・大学に利用を促進した。その状況をアンケート調査することでシステム利用状況ならびに問題点等を明らかにしたのでその結果を報告したい。 また、インターネットから利用できるサービスとして「PROCON@Online」というサイトを公開して、過去の大会を各高専・大学で再現できるシステムを実装し、広く公告した。この公開では独自のユーザ認証を開発する事により、低コストでありながら安全性・利便性の高いユーザ管理を行う環境の構築にも成功した。 さらに平成27年度のプログラミングコンテストにおいては、最新の競技課題である第26回全国高等専門学校プログラミングコンテストの競技部門「石畳職人Z」において実際に参加者が作成したプログラミングで結果を試すことができ、ランキングまで表示する競技システムをインターネット上に構築した。このシステムにより、大会前に参加者が自身のプログラムの性能を確認する事ができ、プログラミング能力の向上に努めることができた。 また、実際の競技で作成したプログラムのうち、大会で上位入賞したチームのプログラミングを公開することにより、どのようなプログラムが優秀だったか学習できることが可能になった。 以上により、3年間かけてシステムを構築し、公開して使用してもらい、その評価を行うことができた。
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