研究課題/領域番号 |
25350411
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研究機関 | 大阪市立自然史博物館 |
研究代表者 |
釋 知恵子 大阪市立自然史博物館, その他部局等, 博学連携担当職 (60626349)
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研究分担者 |
和田 岳 大阪市立自然史博物館, その他部局等, 研究員 (60270724)
佐久間 大輔 大阪市立自然史博物館, その他部局等, 研究員 (90291179)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 博学連携 / 博物館教育 / 教科書 / 教科 / 貸出資料 / 教員 |
研究実績の概要 |
本研究では、教科書を基本にした国語など自然史博物館の専門分野でない教科に注目し、教科と自然史博物館の資料との対応を調査し、他の博物館施設の状況調査を踏まえた上で、国語で使える貸出キットを開発し、貸出キットによってもたらされる教員と児童の理解や意識の変化を調査した。この研究により、自然史博物館の学校教育における活用方法の拡大と促進をはかり、経過と結果を明らかにして教材化の方法論としてまとめ、他の博物館施設の参考になることを目指した。 【理科以外の教科と自然史博物館資料との対応調査】国語、社会科、家庭科、保健など小学校・中学校の教科と自然史博物館の展示や資料の対応表を作り、博物館のホームページで公開した。 【他の博物館施設調査】全国科学系博物館協議会加盟館を対象に博物館の専門分野以外の教科への対応状況など、アンケート調査した。 【貸出キットの開発と学校利用・教員と児童対象の調査】国語で使える貸出キット「タンポポ」「虫の体」を開発し、平成27年度に貸出を開始した。「タンポポ」は5校、「虫の体」は7校に貸出を行った。教員と一部児童対象にアンケートを実施するほか、了承を得られた学校の授業見学を行い、利用の様子を調査した。貸出キットの効果的な利用方法を学校に伝えるため、利用イメージを膨らますためのヒントを掲載する教員向け資料を作成し、貸出キットと一緒に提供した。「タンポポ」「虫の体」キットは、国語・理科の両方の教科で児童の学習を深める支援をすることができ、話す・聞く・書く・読むという言語活動の促進に役立った。また生物への興味関心を高め、児童の実際の観察や活動を引き出すことが分かった。研究成果は、報告書としてまとめ、博物館のホームページhttp://www.mus-nh.city.osaka.jp/edu/index.htmlで公開している。
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