研究課題
基盤研究(C)
2011年東北地方太平洋沖地震は,広域的な地盤の沈降や大津波により,大きな海岸部の地形変化をもたらした.本研究は,福島県~青森県のいくつかの海岸において,津波時の侵食およびその後の地形の回復過程を,異なる時期の空中写真,衛星画像,国土地理院によって整備された2mメッシュのDEM,現地における高精度GPS測量結果を基に検討を行った.その結果,調査地域では津波時に侵食された土砂量の約5~8割程度が回復していること,その土砂は,沿岸漂砂上流側の海岸を侵食する形でもたらされていることが明らかになった.
自然地理学