研究課題
(1)障害構造の特定:理学療法士(以下、PT)・作業療法士(以下、OT)と、言語聴覚士(以下、ST)に分類して、機能障害と能力障害の階層構造で障害構造を整理した。PTOTでは、機能障害は8つ、能力障害は基本動作と作業動作の2つに分類して整理した。STでは、機能障害は4つに分類し、能力障害は2つに分類して整理した。(2)障害構造を考慮した訓練導出モデルの再設計:基本動作を構成する8つの能力要素、食事に関連する作業動作を構成する8つの能力要素をそれぞれ特定し、必要能力表を構築した。機能障害と能力障害の関係は現状では整理できておらず、階層ごとに訓練導出モデルを用いる必要がある。(3)障害構造を考慮したリハビリチャートの再設計:PTOTでは、基本動作獲得過程と食事動作獲得過程のチャートをそれぞれ再設計した。(4)リハビリデータの収集・分析:PTOTでは、基本動作の能力要素スコアに関するデータを聖マリア病院で1ケースから収集し、回復過程を記録して可視化できることを確認した。STでは、嚥下障害のチャートに関するデータを聖マリア病院・飯塚病院・大久野病院からそれぞれ20例程度収集し、修正を経て、全ての症例のプロセスを記録可能であることが確認できた。(5)リハビリパスの開発:STでは、嚥下障害はリハビリチャートが完成し、各ユニットで実施すべき評価項目と介入項目を整理した評価-介入体系が完成した。PTOTでは、基本動作のリハビリチャートは完成し、評価-介入体系を整理している。(6)リハビリパスの検証:聖マリア病院で、嚥下障害のパスをH27年1月に電子システムとして実装した。当初は適用数を限定してスタートしたが、H28年4月より全例に適用する計画である。現状は療法士の判断で実施した介入を記録する運用であるが、今後データの蓄積と解析により、推奨されるルート・手法を特定していくことが課題である。
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Proc. Of the 60th EOQ Congress
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社会技術研究論文集
巻: 12 ページ: 102-113
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