研究実績の概要 |
モジュール分解を用いた多状態システムの信頼性の確率評価に関して,状態空間が全順序である場合について南アフリカでのMMR2013での発表論文の拡張されたものが2014年国際専門誌(Applied Stochastic Models in Business and Industry, Published online in Wiley Online Library, 13 June, 2014) に掲載された.また状態空間が半順序の場合の結果はAPARM2014で発表され,さらに発展させたものが東京でのMMR2015で発表される.これらによって,多状態システムの実践的な信頼性評価手法が得られるだけでなく,二状態システムにおける極小パスベクトルや極小カットベクトルに対応するものを用いた包除原理などによる確率的評価手法も得られることになる. 状態空間が全順序集合である場合の多状態システムと二状態システムの相互変換については,大連で開催されたQR2MSE2014で発表され,より詳細に議論したものが2015年国際専門誌(International Journal of Performability Engineering, Volume 11, Number 4, July 2015)に掲載された. 状態空間が束から一般の半順序集合に拡張された場合の直並列システムについての議論が,東京で2015年3月に開催された日本OR学会2015年春季研究発表会で公表された. フラクタル的な時系列データの解析手法については,拡張された結果が得られているが,適切な研究集会で公表する.
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