研究課題/領域番号 |
25350461
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
浦谷 規 法政大学, 理工学部, 教授 (80126268)
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研究分担者 |
小沢 正典 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (50152484) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 公的年金制度 / リスク管理 / 年金ポートフォリオ管理 |
研究実績の概要 |
公的年金は被雇用者の比例年金と保険料が定額の国民年金からなる。比例年金は雇用者が保険料の2分の1負担であり。2017年統合後は150兆円にもなる運用資金とマクロスライド政策によって、100年間の安心安全は、種々のシナリオシミュレーションから確保できると予想される。しかし、一定の保険料の国民年金制度は経済が予想のように成長しない場合は、シミュレーションシナリオHのケースのようにマクロスライドが効かない。そのために国民年金資産が枯渇し、所得代替率が悪化する。 この危機状況を回避する年金制度の構築、およびその移行のためシナリオ検討するモデルの基礎を研究している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
厚労省の公的年金の財政検証が発表になり、我々が有効性を提唱した、セカント法により計算時間が大幅に短縮され、公表シナリオが10を超えるものになった。それにより、シナリオHが国民年金制度にとって危機的になるという認識が広まった。 この意味では新しい制度の検討の開始点でもある。
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今後の研究の推進方策 |
数学的単純化されたモデルから、始めた解析は年を経るごとに現実的な側面の解決に役立つシステムへの展開を目標とする。
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次年度使用額が生じた理由 |
2014年度は法政大学大学院理工学研究科研究科長の職にあり、海外研究発表の機会が教授会運営の責務のために 限られた回数になった。また、共同研究者小沢氏が他の研究支援を受けたために、当方からの研究資金が不要になった。 本年は研究長でもなく、国内外での研究およびその成果発表に邁進する予定である。
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次年度使用額の使用計画 |
国内外の学会研究会発表を倍増する予定である。
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