人は五感の中で視覚を最も多く利用し,多様な情報を獲得している.一方視覚障害者は,健常者のように目を介して情報を得ることはなく,活動が大きく制限される.本研究は,様々な歩行環境において,視覚障害者が静止または歩行する場合の自己仮想視点映像を用いて,移動及び静止物体,また特定移動物体の検出・追跡及び認識を行う方法,及びこれらの結果を歩行環境の情報として視覚障害者に提供する技術の開発を行う. 本報告では,提案法を概説し,様々な天候・時間帯における実歩行環境映像を用いた実験結果に基づいて,提案法の有効性を示す
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