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2013 年度 実施状況報告書

アドホック環境下で移動エージェントを用いた避難誘導システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 25350482
研究種目

基盤研究(C)

研究機関東京理科大学

研究代表者

松澤 智史  東京理科大学, 理工学部, 助教 (20385529)

研究分担者 滝本 宗宏  東京理科大学, 理工学部, 教授 (00318205)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードモバイルアドホックネットワーク / 避難誘導 / 災害 / Bluetooth / 経路構築
研究概要

本研究は,災害時の避難誘導(緊急避難,帰宅難民の誘導)を指示するシステムの構築を目指している.25年度は,災害時のインフラを考え,携帯端末のみで情報をやりとりするシステムの構築を目指した.我々は,これまでのアドホックネットワークに使用されていないが,現在の携帯端末にほぼ標準で装備されている Bluetooth に着目し,Bluetooth でのアドホックネットワーク構築を考案した.Bluetooth はペアリング処理に非常に時間がかかり,高速な経路構築には向かないとされていたが,我々は端末探索のフェーズに経路構築情報をのせることで,経路構築を wifi よりも高速に行えるアドホックネットワークを目指している.
25年度のプロトタイプでは,Bluetooth バージョン3.0での実装を行ったが,wifi に比べて劇的な高速化は図れていないが,ペアリングを行わないことによる高速化は実現できた.
現在Bluetoothはバージョン4.0が登場し,このバージョンには広告メッセージが搭載されており,このメッセージを活用することによりwifiよりも高速な経路構築を実現する見込みがある.26年度は,wifi よりも高速に経路構築を実現するシステムを構築することを目指す.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Bluetooth 3.0で実装したモバイルアドホックネットワークは構築することができたが,比較対象であるwifiでの経路構築以上の性能を出せていない.
25年度中に,基盤となるモバイルアドホックネットワークの構築を目指したが,26年度も引き続き,これらを行う予定である.
この基盤は,現在Bluetooth 4.0での開発を行っているが,こちらではかなりの高速化が見込まれる.避難誘導のアルゴリズムを実装したシミュレータはすでに完成しており,この実装上に避難誘導のアルゴリズムを実装したシステムの構築を行う.

今後の研究の推進方策

基盤ネットワークの構築以外は比較的順調であり,当面の課題はBluetooth 4.0上で経路構築を高速化することである.
こちらは現在理論的な目処はついており,現在プロトタイプをLinux上で実装中である.

次年度の研究費の使用計画

25年度は物品(アドホックネットワークの実機実験用のタブレット)の購入に当初の予想以上の金額を使い,当初の使用用途計画の金額と異なった.
また,当初の予定よりアドホックネットワークのプロトタイプ構築に時間を要しているため,成果発表等に使用する予定の金額が余り,合計で少々の繰越金が生じた.
繰越金は,26年度の消耗品等の購入に当て,26年度の助成金は当初の計画通り使用する予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2014 2013

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Influence of Field Structure on the Multi-Agent Coverage Algorithm on Unknown Fields2013

    • 著者名/発表者名
      Hidemi Yamachi, Yasuhiro Tsujimura, Yasushi Kambayashi
    • 雑誌名

      Journal ref: Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics

      巻: Vol.17, No.6 ページ: 883-889

    • DOI

      10.1016/j.procs.2013.10.042

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cooperatively Searching Objects Based on Mobile Agents2013

    • 著者名/発表者名
      Takashi Nagata, Munehiro Takimoto, and Yasushi Kambayashi
    • 雑誌名

      Transaction on Computational Collective Intelligence XI

      巻: LNCS 8065 ページ: 119-136

    • DOI

      10.1007/978-3-642-41776-4_5

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cooperative Control of Multi-Robot Using Mobile Agents in a Three-dimensional Environment2013

    • 著者名/発表者名
      Chihiro Yokoyama, Munehiro Takimoto and Yasushi Kambayashi
    • 雑誌名

      Proceeding of the 2013 IEEE International Conference on Systems, Man, and Cybernetics

      巻: なし ページ: 1115-1120

    • DOI

      10.1109/SMC.2013.194

    • 査読あり
  • [雑誌論文] ERAM - Evacuation Routing using Ant Colony Optimization over Mobile Ad Hoc Networks2013

    • 著者名/発表者名
      Alejandro Aviles del Moral, Munehiro Takimoto, Yasushi Kambayashi
    • 雑誌名

      Proceedings of the Fifth International Conference on Agents and Artificial Intelligence

      巻: 1 ページ: 118-127

    • DOI

      10.5220/0004261301180127

    • 査読あり
  • [学会発表] Bluetoothデバイス名を利用した効率的なMANET構築法2014

    • 著者名/発表者名
      松橋洋典, 松澤智史, 武田正之
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      20140318-20140318
  • [学会発表] パケット通信量削減のためのMANETにおける自律的クラスタリング手法の提案2014

    • 著者名/発表者名
      後藤大貴, 松澤智史, 武田正之
    • 学会等名
      電子情報通信学会 総合大会
    • 発表場所
      新潟大学
    • 年月日
      20140318-20140318

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公開日: 2015-05-28  

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