南海トラフにおける海溝型地震の強震動予測に向けて、海底地形、海水、及び陸域の地形の地震動への影響の評価を実施した。その結果大阪湾のように水深の浅い海の水は、まわりの陸域の地震動への影響が非常に小さいことを確認した。次に、紀伊半島周辺の海底地形を簡易にモデル化した地盤モデルで検討を行った結果、海域なしと仮定した場合より1割~2割程度、計算波形の振幅が変化することが分かった。 次に、震源の破壊過程が予測地震動に与える影響について検討を行った結果、強震動生成領域の形状と破壊開始点の位置関係が局所的な地震動に非常に大きな影響を与えることが分かった。
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