研究課題
基盤研究(C)
研究実績として、下記の1.~4.に掲げる成果が得られ世界の学会に発表した。1.先に開発した改良型中心気圧法を用いて1950年以降最も勢力の強い台風9918号による被害の予測に適用し、沿岸被害の予測法として有意義であることを実証した。2.先に開発した改良型換算波エネルギー法を用いて、1.と同様に台風9918号に適用し、この予測法が有意義であることを明らかにした。3.先に開発した改良型最大風速法による避難警報システムが、沿岸住民にとっての有効性について明らかにした。4.1951年から2010年までの気象データを用いて、地球温暖化が台風の規模に影響が出ているかについて論じ、その成果の一部について発表した。また現在、本研究の課題である「台風の巨大化による災害への影響」の核心を進めるために、1900年以降最も発達した1945年の枕崎台風による被害についての予測結果を発表した。さらに、25年度の研究成果として5.~6.に掲げる成果を世界の学会で発表することが決定されている。5.改良型マグニチュード法による予測を用いて、台風9918号に適用し、この予測法が有意義であることを明らかにすることになっている。6.改良型マグニチュード法が避難警報システムにおいて、有効であることを明らかにすることになっている。以上により、これらの開発された予測法は、台風の襲来に対する事前対策において沿岸住民にとって極めて必要な情報源であり、沿岸に住む地域住民の安全確保のための避難対策と経済的損失を最小限にするための情報として、さらに沿岸の堤防、海岸・港湾構造物、沿岸施設などの設計における情報として必要不可欠である。
2: おおむね順調に進展している
気象庁の長期の台風に係わるデータが、戦争や気象観測技術などの影響により未整備であるので、補完のための作業に時間を要している。その他は概ね達成されつつある。
気象庁の台風データの不備を補完するためのデータの掘り起こし、天気図の解析研究を実施する。これらによって、研究課題である予測法の開発とその精度を高める。したがって、開発そのものは達成されると思われる。もし課題があるとすれば、データの掘り起こしに多大の時間を要すること、予測精度が落ちることである。
翌年度の使用予定額が大きくなることが予測されるため、使用額を節約したことによる。気象庁のデータが未整備のため、資料整理に係わる学生への謝金に使用する計画である。
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Proceedings of the 11th International Conference on Hydroscience and Engineering ICHE 2014
巻: - ページ: -
Proceedings of the 11th International Conference on Hydroinformatics HIC 2014
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