本研究は関節リウマチの病態形成に関わる線維芽細胞増殖因子FGF2に対するRNAアプタマーを創成し、発症機序解明と治療薬の開発を目的としている。申請者が作製した抗FGF2アプタマーはFGF2依存的なシグナルを強く遮断して、リウマチ関節炎モデルマウスを用いた投与試験で明らかな予防及び治癒効果を示す。GPI誘導関節炎モデルを用いて行った投与試験では病態形成後にアプタマーを投与した場合に於いても明らかな病態の軽減や早期の回復が確認された。さらにアプタマーの改変でより血清中安定性の高かった候補品の投与を行い、より薬効の高い候補の絞り込みを達成することが出来た。
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