血管内治療におけるステントの使用は増加の一途であり、外科的治療と比較して入院期間の短縮など医療費軽減に寄与してきた。しかし、不適切に留置されたステントを放置することで、新たな合併症をきたす可能性が高い。今回、ステント摘出デバイスを開発し、その実用性と安全性を大型動物モデルを用いた動物実験で検証した。 当初開発したデバイスは、標的ステントまでの持込みが困難で、またステント把持力も弱かった。デバイスの改良と実験を繰返し、ステント留置直後のステントの摘出に成功した。留置後時間が経過したステントの摘出については検討できていないが、本研究では留置直後のステントは安全に摘出できる事を明らかにした。
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