本研究では、新規に降圧剤治療を開始する患者およびこれまで降圧剤治療を続けてきた患者に対して、降圧剤内服治療前後で、血圧の変動、動脈硬化の検査指標、血液内分泌検査を比較し、降圧治療の効果判定に有用な指標を抽出した。降圧治療観察期間の前後で、Brain Natriuretic Peptide (BNP)、腎機能などの血液検査、動脈の硬さ指標、心臓超音波検査の心機能指標を計測した。観察期間の間の外来血圧の平均値および外来血圧変動性を計測した。以上の計測値から血圧コントロールとBNPやCAVIなどの検査指標を比較し、相関を検討し、血圧コントロールを良好に反映する検査指標を検討した。
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