本研究は体重接触支持面の不均衡差と胸郭変形との関連を解明すると共にその評価と治療・予防プログラムを開発する事を目的とした。健常成人の胸郭をGoldsmithらが考案したMeasurement of the depth/width ratio of the chest(俗称:Pin-man-graph)にて立位・仰臥位(立位直後と10分後)に姿勢変化を計測した。姿勢変化での計測結果では平均値では有意差があった。姿勢によって胸郭偏平化には自重応力による影響がある事が解明された。今回の結果により、この計測法は重症心身障害児・者の姿勢変形及び胸郭変形を客観的に示す有用な手段である。
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