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2014 年度 実施状況報告書

肘部尺骨神経障害の電気診断検査法

研究課題

研究課題/領域番号 25350623
研究機関東海大学

研究代表者

児玉 三彦  東海大学, 医学部, 講師 (90317777)

研究分担者 正門 由久  東海大学, 医学部, 教授 (10173733)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード肘部尺骨神経障害 / 電気診断検査 / 神経伝導検査 / 針筋電図検査
研究実績の概要

【概略】肘部尺骨神経障害(ulnar neuropathy at the elbow:以下UNE)の重要な診断法の一つである電気診断検査法(electrodiagnostic study:以下EDXs)の検査精度を明らかとするために,それに含まれる神経伝導検査(nerve conduction study:以下NCS)や針筋電図検査(needle electromyography:以下nEMG)の感度を精査する.NCSにはいくつかの高感度な検査法が挙げられているが,それらすべてを比較検討した報告はなく,エビデンスに基づいて推奨度を決めているとは言い難い背景がある.本研究では古くから推奨されているルーチン検査に加え,近年報告のある有効性の高いNCSの全てをUNEが疑われる症例において同時に施行し,各検査法の感度や特異度を比較する.それによってどのNCSが最も高い診断精度を有するのか,真に推奨できる検査法や組合せがどれなのかを明らかとする.
【実績】
①これまでに我々が施行したUNE症例について後方視的に検討しまとめた結果を第44回臨床神経生理学会で報告した(児玉三彦,他:第1背側骨間筋で行う尺骨神経運動神経伝導検査,肘部尺骨神経障害の局在診断に関する予備研究.臨神生42;302,2014).
②前年度に実施した健常者を対象とした正常値作成のための調査を継続した.最終的に50名100手から測定値を収集.運動および感覚神経伝導速度,各活動電位の潜時,振幅,さらに比較検査では比較する2つの測定値(主に潜時)の潜時差を,平均値±2×標準偏差で算出した(①で検査精度を比較検討した検査法を全て含む).

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画より健常者の対象数を増やしたため,正常値の完成が遅延した.よって,研究全体の進捗はやや遅れているとした.前方視的研究の期間が短縮するが,得られる対象数から結果を抽出可能である.

今後の研究の推進方策

前方視的研究を実施する.
例年の傾向では週1ないし2手のUNE症例が電気診断検査を受ける.研究期間25週間でエントリー数は30手程度と見込まれる.

次年度使用額が生じた理由

電気診断検査に必要な消耗品の購入,学会発表のための旅費および論文執筆にあたっての校正費用と印刷,製本費が必要である.

次年度使用額の使用計画

電気診断検査に必要な消耗品を追加購入予定である.
平成27年度に学会発表を2回,論文1編を執筆予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 第1背側骨間筋で行う尺骨神経運動神経伝導検査,肘部尺骨神経障害の局在診断に関する予備研究2014

    • 著者名/発表者名
      児玉 三彦,正門 由久
    • 学会等名
      第44回日本臨床神経生理学会学術大会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2014-11-19 – 2014-11-21

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公開日: 2016-05-27  

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