研究課題/領域番号 |
25350639
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 藤田保健衛生大学 |
研究代表者 |
青柳 陽一郎 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (30286661)
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研究分担者 |
山本 敏泰 岡山理科大学, 工学部, 教授 (20412158)
加賀谷 斉 藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (40282181)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 電気刺激 / 摂食嚥下障害 / 嚥下反射 |
研究概要 |
咽頭期嚥下の神経機構は、延髄の嚥下中枢により制御される嚥下反射と大脳皮質による調節、触覚・味覚などの感覚器官からの感覚入力が重要な役割を担っている。嚥下の出力パターンを調節する機構を解明すること、ならびに嚥下の入力パターンを調節することにより嚥下反射の調節がもたらされるかどうか検討することを当研究課題の目的とした。療的電気刺激(Therapeutic electric stimulation, TES)を用いた嚥下能力に関する予備的研究、ならびに嚥下関連筋の動作に関する研究を行った。 健常人を対象に、電気刺激装置(ES-360、伊藤超短波)を用いてTESを行った。刺激部位は、頸部全面の皮膚表面とした。刺激強度は感覚閾値程度とし、刺激周波数は50Hz(15秒連続刺激、2秒休止)とした。評価は電気刺激前、 20分後、40分後、60分後に、30秒間に可能な嚥下回数を測定し(RSST)、さらに鼻腔から挿入したチューブから水を5分間持続的に注入し(3ml/分)、自然嚥下の生じる回数を記録した。 また健常人を対象に、320列CT(Aquilion One, 東芝)を用いて、とろみ水10ml嚥下中の舌骨筋群の筋長変化と舌骨運動との関連を評価した。嚥下反射における最初の変化として、茎突舌骨筋、顎二腹筋後腹、顎舌骨筋の短縮が観察された。これらは舌骨の上方移動とほぼ同じタイミングで筋短縮が観察された。続いて、顎二腹筋前腹とオトガイ舌骨筋の短縮が観察された。これらは舌骨の上方運動に引き続いて起こる前方移動と同じタイミングで観察された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究プロトコールの変更等があり時間を要した。
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今後の研究の推進方策 |
目的に沿って研究が行われるように、適宜、研究方法やプロトコールを検討しながら進める。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究プロトコルの変更、遅延等による。 研究計画に沿って、適切に使用する。
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