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2014 年度 実施状況報告書

中枢神経障害による筋緊張異常症の代謝機能に及ぼす影響と治療評価に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 25350647
研究機関近畿大学

研究代表者

内山 卓也  近畿大学, 医学部附属病院, 講師 (50278686)

研究分担者 加藤 天美  近畿大学, 医学部, 教授 (00233776)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード痙縮 / 安静時代謝 / ITB療法
研究実績の概要

痙縮症例やジストニア症例を代表とする筋緊張異常症の症例を、臥床状態、車椅子、歩行介助、自力歩行可能群の重症度別に分類し、筋緊張・関節運動の重症度数値評価であるAshworth scale を計測、それぞれ症例の安静時呼吸代謝(測定項目はRMR,VO2,Ve,FeO2, Rf)と標準値との相違を計測する。筋緊張が高度であれば安静時代謝は亢進している仮定に基づき、重症度と安静時代謝の相関性を計測し我々の先行研究の正当性を評価する。痙縮治療(ITB 療法)により、術後安静時代謝がどの程度低下するのかを計測し、筋緊張の低下数値評価であるAshworth scale との相関性を評価する。Ashworth scale3以上の症例では、呼吸代謝は正常対照群と比較して約1.8から2.3倍近い数値を認めており、術後は1.0から0.8倍の低下を認めている。痙縮や筋緊張亢進の改善度との相関性を統計学的処理を行い評価している。
歩行可能な3症例には、術前術後の歩行の状態を運動学的、関節運動学的評価を
ビデオモニター、モーションキャプチャーにて定量化し、治療効果を検証。安静時代謝だけでなく運動時のエルゴメーター、呼吸代謝も計測し、痙縮を代表とする筋緊張異常症が治療後の運動代謝にどの様に影響を及ぼすかも評価しているがこれに関しては術前術後の有意差は出ていない。現時点での全症例は10例であるが、もう少し症例を追加する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

予定症例数に達しており、研究方法も安定して遂行できているが、もう少し症例を重ねたいと考えている。

今後の研究の推進方策

平成25,26年度のデータ処理を統計学に照らし合わせ、症例を重ね、同様の解析を行い、最終的には痙縮・ジストニア症例の痙縮評価、安静時代謝、歩行可能症例は運動学的評価を計測する。またその成果を、学会等で発表し論文化する予定である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2015 2014

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] Long term follow up of intrathecal baclofen therapy for spastic hypertonia2015

    • 著者名/発表者名
      Takuya Uchiyama
    • 学会等名
      INS 12th world congress
    • 発表場所
      Montreal, Canada
    • 年月日
      2015-06-08 – 2015-06-11
  • [学会発表] ITBによる痙縮治療の適応と効果2015

    • 著者名/発表者名
      内山卓也
    • 学会等名
      第35回日本脳神経外科コングレス総会
    • 発表場所
      横浜:パシフィコ横浜
    • 年月日
      2015-05-07 – 2015-05-10
    • 招待講演
  • [学会発表] 筋緊張異常症に対するバクロフェン髄注療法の効果と長期成績2015

    • 著者名/発表者名
      内山卓也
    • 学会等名
      第54回 日本定位機能神経外科学会
    • 発表場所
      東京:都市センターホテル
    • 年月日
      2015-01-17 – 2015-01-18
    • 招待講演
  • [学会発表] 筋緊張異常症に対するバクロフェン髄注療法2014

    • 著者名/発表者名
      内山卓也
    • 学会等名
      第73回日本脳神経外科学会学術総会
    • 発表場所
      横浜: パシフィコ横浜
    • 年月日
      2014-10-09 – 2014-10-11

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公開日: 2016-05-27  

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