痙縮症例やジストニア症例を代表とする筋緊張異常症の症例を、臥床状態、車椅子、歩行介助、自力歩行可能群の重症度別に分類し、筋緊張・関節運動の重症度数値評価であるAshworth scale を計測、同時に安静時呼吸代謝を計測する。筋緊張が高度であれば安静時代謝は亢進しているという仮定に基づき、重症度と安静時代謝の相関性を計測し、また 痙縮治療(ITB療法)により、手術前と手術3ヶ月後に食後3時間の安静と30分臥床の後に呼気ガス分析装置:FIT-2100(Nihon Kohden Corporation)を用い安静時代謝量を実測し(測定項目はRMR:基礎代謝量、VO2:酸素摂取量、Ve:分時換気量、FeO2:呼気中酸素濃度、Rf:呼吸数)、症例と年齢・身長・体重を同じにした場合の安静時代謝予測値(標準値)と実測値との比率(相対評価)で評価する。術後安静時代謝がどの程度低下するのかを計測し、筋緊張の数値評価であるAshworth scale との相関性を評価し、ITB療法の適切な治療域にあるかを評価する。
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