研究課題/領域番号 |
25350651
|
研究機関 | 姫路獨協大学 |
研究代表者 |
田中 みどり 姫路獨協大学, 医療保健学部, 准教授 (50441332)
|
研究分担者 |
小笠原 康夫 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (10152365)
菅原 基晃 姫路獨協大学, 医療保健学部, 名誉教授 (60010914)
泉 唯史 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 教授 (40278990)
梶谷 文彦 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, その他 (70029114) [辞退]
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 運動時の心収縮性 / FFR / Wave Intensity |
研究実績の概要 |
心疾患のより安全で効率の良いリハビリテーションプログラムの構築には運動負荷中の心機能の適切な評価が重要である.運動中の心機能の評価方法として,Force-Frequency Relation (FFR, 力―収縮頻度関係:心拍数増加に伴う心収縮性の増加) の計測を従来の観血的測定ではなく,超音波エコー法と運動負荷という非観血的な方法を用いたFFR測定て行う方法を考案した.本研究の延べ対象者数は142名,このうち検査の再現性を検証するため変動係数を得るに際し,3回測定した被験者が20名であった.この被験者の2回分(20名×2回)を差し引き102名(20.7 ± 1.3歳,男性71名)でFFR測定に関する解析を行った.なお,変動係数は0.196となり,臨床での使用(再現性)には妥当な範囲内の数値となった. FFR解析について,心拍数(HR: bpm)の増加に対して心収縮性(WD1: m/s3)は有意に増加し,102名の回帰直線(FFR)の傾きは,y=1.0 ±0.6 m/s3 bpm であった.これを男女別にみると,男性が女性より有意にFFRの傾きがは大きかった(男性1.2 ± 0.7 vs 女性0.7 ± 1.2 m/s3 bpm, p < 0.001 ). そして,このFFRの傾きを予測する独立変数はBMIであった(r = - 0.53, p < 0.01).相関は負であるから,BMIが大きいと心拍数増加に対するWD1の増加は少ない結果となった. 次に,心臓リハビリテーションへの応用を鑑みて,まず健康な対象者において,有酸素運動を1日30分~60分,週3回,4週間行い,このFFRの傾きがどのように変化するかの検証を行った.12名(22.1 ± 2.1歳,男性11名)のFFRの傾きは運動終了5日以内では有意に増加していたが2週間後には運動前と変わらない結果となった.
|