研究課題/領域番号 |
25350660
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 独立行政法人国立長寿医療研究センター |
研究代表者 |
近藤 和泉 独立行政法人国立長寿医療研究センター, 機能回復診療部, 部長 (50215448)
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研究分担者 |
橋本 圭司 独立行政法人国立成育医療研究センター, リハビリテーション科, 医長 (10376717)
高橋 秀寿 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (50206835)
中 徹 鈴鹿医療科学大学, 保健衛生学部, 教授 (50278975)
小野木 啓子 藤田保健衛生大学, 医学部, 講師 (50288479)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | リハビリテーション医学 / 脳性麻痺児 / 発達 / 日常生活スキル / データベース / 公開 / 保護者 / 運用 |
研究概要 |
本年度は、まずPEDIを使って対象児を評価した後のデータ入力を各研究協力者に固有のID、PWを使って行ってもらうために、データベース運用のためのweb上のCGIの改変を行った。CGIの改変が完了した後、日本リハビリテーション医学会の許可を得て、同学会が運用するサーバに、データベースを移動した。 続いて、研究分担者である高橋、橋本および研究代表者の近藤が所属する日本リハビリテーション医学会の小児リハビリテーションSIG(special interest group)のコアメンバーを集め、研究の進め方に関する討議を、平成26年1月19日に、AP名古屋.名駅 7階Mにて行った。その後、このSIGメンバーに加えて国内の小児専門病院および肢体不自由児施設に勤務する医師、理学療法士、作業療法士などの職種を対象として研究協力者を公募した。その結果、日本全国から19名の研究協力者が得られた。研究協力者の職種は、理学療法士13名および作業療法士6名である。平成26年3月8日に、TKP名古屋駅前カンファレンスセンターにて、この19名の研究協力者を対象として、キックオフセミナーを開催した。このセミナーでは日常生活スキルの評価尺度であるPEDI*(Pediatric Evaluation of Disability Inventory)の解説および今回の研究主旨を理解してもらうことを目的として、1. 尺度の基本的な概念の解説と実際の運用、2. PEDIの施行上の注意点、3. 施行の実際(映写)、4. 実習、5. 難易度マップの出力と解釈 6. データ収集の実際とデモを、総計7時間かけて行った。 以上で、来年度に行うデータ収集の準備が完了した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
CGIの改変およびデータベースの移行は順調に完了した。しかし、研究代表者および研究分担者が多忙により、研究協力者の募集および研究実方法の検討のための会議を開く時期が1月にずれ込んでしまった。このため、研究協力者への説明のためのセミナーの開催が3月になり、データ収集の開始が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度から、データ収集を開始する。現在得られている研究協力者以外にも、PEDIの使用方法に通暁し、また研究手法を理解している協力者得られる見込みが立っており、最終的に研究協力者は30名程度になる予定である。各研究者は5名の対象児を評価するため、来年度は150名程度のデータが得られる予定となっている。このデータを既存の研究で得られているデータ560件を統合し、Rasch分析を行い、データベースによる予測精度を来年度の末に高めた上で、引き続き、翌年度もデータ収集を継続する。 平成27年度の後半までに、総計で1000名のデータによるデータベースの形成を目標とし、集まったデータをもとにして、重症度別の日常生活スキルの獲得の成長曲線の作成と、各年代における獲得スキルの重症度別の予測を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究協力者の応募が少なかったため。 引き続き、研究協力者を募集し、その教育のために費消する予定である。
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