当初予定は次の通りであった。 <平成26 年度以降>試作とその検証、次段階に向けての課題整理。 25 年の研究進捗をもとに、議論を深め、試作をつくりながら、実装を視野にいれた設計を描く。目的の最後に述べた目標を達成しうるものになっているか、モノ(道具)コト(発達が叶う、嬉しいなど)ソト(モチベーションが向上する外観)ウチ(機能、仕組み)として充分であるかどうか検討を重ねる。インクルーシブデザインWS によって当事者の感想や意見を収集する。27 年度には、学会発表なども行い、多くの考えによってコンセプトを洗練させる。 →おおむね計画通り進捗し、日本義肢装具学会でこの科研研究の成果としての発表を行うことができた。また、医療用シリコン会社の協力を得て試作品を製作したうえで臨床の協力を得るための量産準備を行うに至っている。予定通りに行かなかった点としては、ワークショップなどによる当事者の意見収集であるが、これは実施能力や体制などの不足によるものではなく、実際に計画はしたが、当事者の心理を検討したうえで、その段階はもっとあと段階が望ましく、また臨床現場の協力を得て医療機関で行うほうがよいと判断したためである。
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