• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

プレーパークの活用による小学校入学に向けたエデュケア型つなぎプログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25350706
研究機関昭和薬科大学

研究代表者

吉永 真理  昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (20384018)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードつなぎ教育 / エデュケア / 外遊び / プレーパーク / 居場所 / 入学後適応
研究実績の概要

H27年度は入学後の適応についての質問紙調査(研究に参加した子どもと保護者:以下参加群)、対照群として近隣地域内の小学校に入学した児童・保護者に対する質問紙調査、および結果の参加児童・親子、保育園・幼稚園・未就学施設へのフィードバックを実施した。
参加群に対する入学後調査は2年間にわたるプレーパーク活用のプログラムに参加した65人中44人から回答を得た(回収率67.7%)。これらの子どもたちと近隣小学校へ入学したプロジェクトに参加していない対照群(n=54)を比較したところ、保護者の回答においては入学後の放課後の過ごし場所として「プレーパーク」を上げた割合が参加群は対照群より多くなった(41%と31%)。「学校の校庭での遊び」も多かった(75%と63%)が、「公園」は約30%でほぼ同じ割合で、「自分や友達の家」は対照群の方が多かった(52%と69%)。これは、学童保育で過ごす割合が参加群で高いこととも関連していると思われる。入学後の学校生活上の心配事については、ほとんどの項目で「全然心配ではない」と回答した割合が参加群の方が高く、保護者の視点から見た学校適応度が参加群で高いことが伺えた。
子ども自身の回答については、放課後の過ごし方では、プレーパークに行く割合は参加群で高く、保護者の回答と合わせてプロジェクト参加によって「居場所・遊び場所」の認識の広がりが伺えた。学校適応度は学習面は両群が同程度の回答割合だが、先生に相談できる、学校の行き帰りに疲れる、友達と楽しく過ごす、等の項目では参加群がより適応度が高い回答を示し、不定愁訴も少ない傾向が見られた。「失敗しても最後までやる」「失敗するともっと頑張る気持ちがわく」の項目で、参加群が高い自己効力感を示した。さらに詳細に分析し、幼児期の外遊び体験や居場所が地域にあるという認識が入学後の適応に与える影響について検討する必要がある。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 幼児期におけるプレーパーク活用プログラムによる 効果の検証:親の意識変化に焦点をあてて2015

    • 著者名/発表者名
      白岩繭子、鹿野晶子、野井真吾、吉永真理
    • 学会等名
      第62回日本学校保健学会
    • 発表場所
      岡山、コンベンションセンター
    • 年月日
      2015-11-27 – 2015-11-29
  • [学会発表] 子どもの外遊びの充実とけがへの対策:冒険遊び場の救急箱実態調査より2015

    • 著者名/発表者名
      坂口祐太、吉永真理
    • 学会等名
      こども環境学会福島大会
    • 発表場所
      福島、福島大学
    • 年月日
      2015-04-24 – 2015-04-26

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi