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2015 年度 実績報告書

中学生期のアクティブライフ構築に関する調査研究

研究課題

研究課題/領域番号 25350708
研究機関東海大学

研究代表者

小澤 治夫  東海大学, スポーツ医科学研究所, 教授 (60360963)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード中学生 / ヘモグロビン値 / 生活習慣 / 睡眠時間 / 貧血傾向 / 不定愁訴 / アクティブライフ
研究実績の概要

2015年度の研究では、中学生(対象:筑波大学付属駒場中学・海老名市立海老名中学:計約720名)にこれまでの調査と同様な様相が見られるや否やについて検証し、加えてヘモグロビン測定器を用いた調査を中心とした活動が教育的に有効であるかどうかについても検証した。その結果、これまでと同様に高校生ほどではないが生活習慣の乱れやそれに起因する不定愁訴などの漸増(「体がだるい・疲れやすい」:中1で40.9%→中3で49.6%、「何もする気にならない」:17.1%→30.3%)が見られた。しかし、ヘモグロビン測定値においては基準値を下回った生徒は男子で約13%、女子で約16%であり、生活習慣の悪化が健康状態に表れるのは高校期であることが推測できた。そこで、2015年度は調査対象を拡大して高校生についての調査も実施したところ、これまでと同様に貧血傾向の生徒が多く存在し、なおかつ学校差も大きくなることが確認された。さらに大学生に対する実験的な生活習慣や健康度の改善の取り組みも実施した。取り組みの例としては、生徒主体の保健委員会によるヘモグロビン測定イベント、養護教諭主導の運動部活動生徒対象の測定と啓蒙活動、自治体との連携事業としてフェスティバルでの測定活動、学年行事としての測定活動、大学生においては授業を中心とした健康教育活動、運動部に対する継続的コンディショニングサポート活動、これら教育機関における講演などの啓蒙活動などを行い、生活習慣の改善、健康状態の向上、競技力向上などの成果が得られた。以上より、こうした調査活動を通した健康教育は教育機関において有効であることが判明し、今後、測定機器の有効利用と教育機関における設置が重要と考えられた。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [雑誌論文] ジュニア期のアクティブライフ構築に関する基礎的研究(2)2016

    • 著者名/発表者名
      小澤治夫 他
    • 雑誌名

      東海大学スポーツ医科学雑誌

      巻: 第28号 ページ: 75-86

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 学び合い・思いやり・元気なえびなっ子プラン2016

    • 著者名/発表者名
      代表 岡崎勝博
    • 雑誌名

      学び合い・思いやり・元気なえびなっ子プラン 平成27年度報告書

      巻: 平成27年度 ページ: 1-86

  • [学会発表] 近年の子どもの体力・生活・健康における課題と対策~大規模調査の結果と取り組み例から2016

    • 著者名/発表者名
      小澤治夫
    • 学会等名
      四国体育・スポーツ学会
    • 発表場所
      香川大学教育学部 香川県高松市
    • 年月日
      2016-03-05
    • 招待講演
  • [学会発表] 中学生期の生活・健康に関する基礎調査2015

    • 著者名/発表者名
      小澤治夫・寺尾保
    • 学会等名
      日本健康行動学会
    • 発表場所
      森ノ宮医療大学 大阪府大阪市
    • 年月日
      2015-09-19
  • [学会発表] 学校生活の充実度とヘモグロビン量、生活習慣の関係について2015

    • 著者名/発表者名
      村松みずほ、岡崎勝博、小澤治夫 他
    • 学会等名
      日本体育学会 第66回大会
    • 発表場所
      国士舘大学 東京都多摩市
    • 年月日
      2015-08-25
  • [学会発表] 子どもの生活習慣と健康・体力・学力について2015

    • 著者名/発表者名
      小澤治夫、野井真吾、鈴木和弘
    • 学会等名
      日本小児難治喘息、アレルギー疾患学会
    • 発表場所
      ワークピア横浜 神奈川県横浜市
    • 年月日
      2015-06-20
    • 招待講演

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公開日: 2017-01-06  

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