近年、子どもの生活習慣が乱れ、就床時刻・起床時刻の遅延化とそれに伴う睡眠時間の短縮傾向が顕著になっている。そのため、不定愁訴の増大や体調の悪化、貧血傾向などが惹起され、体力や学力にも影響している。こうした現象は小学校から見られ始め、高校では顕著で、なおかつ学校差も生じている。そこで本研究では中学生期の生徒を対象にこれらの実態を明らかにすることを目的に研究を進めた。その結果、中学生においては高校ほどではないが、生活習慣の悪化や貧血傾向がみられることが判明した。また測定や調査活動はそれ自体に教育的な効果があり、こうした実践を今後も展開していくことが望ましいと考えられた。
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