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2015 年度 実績報告書

「いつの間にか」動いているダンス授業の検討-表現することを改めて問う-

研究課題

研究課題/領域番号 25350716
研究機関筑波大学

研究代表者

寺山 由美  筑波大学, 体育系, 准教授 (60316784)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードダンス / 表現運動 / 学習内容 / 体育学習
研究実績の概要

【今年度の研究目的】
本研究の目的は、「いつの間にか」動いているダンス授業の検討を通して、「表現すること」を再考し、新たなダンス学習内容の一面を明らかにするものである。今年度はそのまとめを行った。
【研究実績の概要】
今年度は、これまでの実践と理論をまとめ、「いつの間にか」踊れるダンス学習のモデルを提案することが実施計画であった。いつの間にか「表現すること」を再考した結果、身体表現には意識して表現している時と、無意識のまま表現している時があると考えられた。多くの場合、表現することは意識的に行われ、自分で制御できると考えがちである。しかし、自分が意識していないことも身体に現れ出てしまうことがある。ダンス学習では、これまで学習者の意識で制御するような学習内容をプログラムしてきた傾向にある。しかし、優れた指導者は学習を通じて学習者自身も気づいていなかった自ら出でる表現を体現させていた。学習者は、学習を通して、無意識(無自覚)から意識的(自覚時)へ変容しながら動けるようになる。これは、佐伯胖が人は「わからない」状態から「わかる」状態へむけて絶えず活動しつづけている(佐伯、1984)と述べる状態と同様であると考えられる。また、そのためには授業の有り様が大切であることが改めて確認された。すなわち、齊藤喜博が「よい授業には、すぐれた芸術作品と同じような、緊張と集中がある」(齊藤、1960)と述べるような授業の展開が、学びの質を高めるダンス学習に重要であることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] 表現遊びの即興時に現れる「模倣」の種類:-4校の小学校2年生を対象に-2015

    • 著者名/発表者名
      成瀬 麻美,寺山 由美,宗宮 悠子
    • 雑誌名

      スポーツ教育学研究

      巻: 34(1) ページ: 1-11

    • DOI

      10.7219/jjses.34.1_1

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Consideration of the "movement with the intention" for dance in Japanese Physical Education Curriculum2015

    • 著者名/発表者名
      Yumi Terayama
    • 学会等名
      The 2015 International Association for the Philosophy of Sport Conference
    • 発表場所
      Cardiff University(Cardiff, Wales(U.K))
    • 年月日
      2015-09-03 – 2015-09-05
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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