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2015 年度 実績報告書

コミュニケーション能力育成のための体育モデル授業の構築

研究課題

研究課題/領域番号 25350728
研究機関宮崎大学

研究代表者

日高 正博  宮崎大学, 教育文化学部, 教授 (80452853)

研究分担者 後藤 幸弘  宝塚医療大学, 保健医療学部, 教授 (00047391)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードコミュニケーション能力 / 体育授業
研究実績の概要

本年度は,スポーツ実践場面におけるコミュニケーションの実態を捉えることに取り組んだ.まず,バスケットボール実践場面におけるコミュニケーション・チャンネルが,経験者だけ,未経験者だけのチームでどのように出現するのか捉えようとした.その結果,経験者は未経験者に比べて,場面に応じた適切な動作で仲間とやり取りができることや,未経験者は,ボール操作の技能が未熟で戦術への理解も低いため,場面に応じた仲間とのやり取りがスムーズでない点等が指摘された.
次に,チーム成員のコミュニケーション能力の違いがバスケットボールのゲームに与える影響を,コミュニケーション能力に違いがあり(高群,中群,低群),バスケットボールのスキル能力が等質な3チームでの総当たり戦の結果から検討しようとした.その結果,話合い活動を挟んだ前半と後半のゲーム様相の変化を検討したところ,高群対低群のゲームにおける高群が6項目(仲間との関わり率,連携シュート率等)で前半よりも向上が認められたのに対して,低群が向上したものはなかった.また,高群対中群のゲームでは,高群が3項目,中群が2項目で,中群対低群のゲームでは,中群が4項目,低群が3項目で前半よりも向上した.すなわち,技能レベルが同じように編成された3つのチームの総当たり戦の結果,コミュニケーション能力の高い者の集まったチームの方が,話合い活動後のゲーム様相は向上する傾向のあることが認められた.そこで,それぞれのチームの話し合い活動の内実を検討した結果,コミュニケーション能力の高い集団の方が,発言内容が具体的である点や他者との関係性の構築がスムーズで,発言に対する反応が豊かである点等が指摘され,話合い後のゲームに影響したことが窺われた.
また,これまでの結果を踏まえてコミュニケーション能力育成のための体育授業のモデルを試案した。
さらに,学会での発表と論文での公表も行った。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 体育授業で発揮されるコミュニケーション・チャンネルの実態-算数との比較を通して-2016

    • 著者名/発表者名
      日高正博,細田知里,松本有希代,山内正毅,後藤幸弘
    • 雑誌名

      宮崎大学教育文化学部附属教育協働開発センター研究紀要

      巻: 24号 ページ: 9-20

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] チーム成員のコミュニケーション能力の違いがバスケットボールのゲームに与える影響2016

    • 著者名/発表者名
      日高正博,寶田光貴
    • 学会等名
      九州体育・スポーツ学会第65回大会
    • 発表場所
      長崎国際大学
    • 年月日
      2016-09-16 – 2016-09-18
  • [学会発表] 体育授業における児童のコミュニケーション・チャンネルの実態-種目の違いに着目して-2015

    • 著者名/発表者名
      日高正博,松本有希代,細田知里,山内正毅,後藤幸弘
    • 学会等名
      日本教科教育学会第41回全国大会
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2015-10-24 – 2015-10-25
  • [学会発表] 体育授業における児童のコミュニケーション・チャンネルの実態-学習形態の違いに着目して-2015

    • 著者名/発表者名
      日高正博
    • 学会等名
      九州体育・スポーツ学会第64回大会
    • 発表場所
      西九州大学
    • 年月日
      2015-09-11 – 2015-09-13

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公開日: 2017-01-06  

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