体育授業及びスポーツ実践場面におけるコミュニケーション・チャンネルの実態を捉えることから,コミュニケーション能力を育成する体育授業のモデルを構築しようとした。 その結果,体育授業は感情の生起に伴うチャンネルが多様に出現することから,情動を揺さぶるための適切な課題の提示の必要性などが示された。また,短い言葉で端的に伝える場面と豊かな言語的活動が求められる場面がある一方で,ジェスチャーで意思疎通を図る場面もある。いずれも,その種目について詳しい方がコミュニケーションを量的にも質的にも豊かに展開できる点が示され,中核的教育内容である技術や戦術を身につけさせることが重要であると考えられた。
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