研究課題/領域番号 |
25350734
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
松浪 稔 東海大学, 体育学部, 教授 (90364158)
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研究分担者 |
久保 正秋 東海大学, 体育学部, 教授 (30119672)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 身体観 / 身体性哲学 / 身体教育 |
研究概要 |
研究課題「現代大学生の身体観の検証と身体教育へのアプローチ」を明らかにするために、平成25年度(2013年度)は、現代日本人の身体観の検証(基礎研究・文献研究)、現代大学生の身体観の検証(予備調査)を行う計画であった。 上記の実施計画のうち、現代大学生の身体観の検証(基礎研究・文献研究)については、その成果を以下のとおり、研究会での発表、論文の公表などを行うことができ、大きな成果をあげえることができたと考えている。 研究会での発表:「『スポーツする文学』が語るスポーツ文化とは」21世紀スポーツ文化研究会第73回例会(奈良教育大学)2013年6月。「ドーピングの現在を考える」21世紀スポーツ文化研究会第77回例会(神戸市外国語大学、UNITY)2013年11月。「スポーツと暴力 体罰―その起源を探る― 日本の教育制度と体罰」第17回東海大学健康・スポーツ科学セミナー(東海大学大学院体育学研究科)2013年7月。 論文の公刊:「否定される身体/近代化される身体」、瀬戸邦弘、杉山千鶴編著『近代日本の身体表象』森話社、PP.145-170、2013年10月。「日本における近代的身体観の形成 -軍・教育・メディア-」『スポーツロジイ』第2号、21世紀スポーツ文化研究会、PP.47-69、2013年7月。など。 現代大学生の身体観の検証(予備調査)については、共同研究者、連携研究者と、平成26年度(2014年度)実施予定の質問紙調査の内容について、検討、吟味を進めている。なお、質問紙調査については、「現代大学生のもつ身体観 -臓器移植・身体装飾・性への意識-」(『東海大学紀要 体育学部』42号、2013年3月、PP.33-44)での結果を下敷きとしている。 今後も文献研究・基礎研究を継続するとともに、平成26年度(2014年度)での質問紙調査の実施に向け、準備を進めていく所存である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度(2013年度)は、現代日本人の身体観の検証(基礎研究・文献研究)、現代大学生の身体観の検証(予備調査)を行う計画であっった。 現代大学生の身体観の検証(予備調査)については、平成26年度(2014年度)中に、現代大学生の身体観について、質問紙調査を実施する予定であり、そのため、共同研究者、連携研究者と質問内容の検討を行ってきた。 また、現代日本人の身体観に関する基本的思想を明らかにするために(基礎研究・文献研究)、前記のとおり、研究会での発表、論文の公表などをおこなってきた(「否定される身体/近代化される身体」瀬戸邦弘・杉山千鶴編著『近代日本の身体表象』(森話社刊所収)PP.145-170)など)。 研究を継続していくうえで必要な基礎研究(文献研究)は今後も必須のものであるが、継続して文献研究を行うことで、質問紙に理論的根拠を与えていきたい。 このように、本研究は、おおむね順調に進展していると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
科学研究費を獲得して、初年度(平成25年度)が経過した。ほぼ交付申請書に記載した計画通りに、研究は進展していると考えている。 今年度は、初年度に行った文献研究(基礎研究)の継続に加えて、質問紙調査を開始する予定の年度である。そのため、慎重に質問紙の内容を検討・吟味し、そのうえで調査を行いたいと考えている。 現在のところ、おおむね順調に研究は進行しているため、計画の変更を行う予定はない。
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次年度の研究費の使用計画 |
物品費、人件費・謝金などについて、平成25年度(2013年度)当初予定した金額を使用することがなかった。これは、研究の停滞を意味するものではない。研究はおおむね順調に進展しているが、平成25年度については、予定していた物品の購入の必要が無くなったり、人件費を使用することなく、研究データ整理等が行えたからである。 しかし、今後、研究を進めていくうえで、平成26年度(2014年度)以降、平成25年度に使用しなかった経費も含めて、使用する必要が生じると考えている。 平成26年度(2014年度)計画において、物品費、旅費、人件費、印刷費などの使用が見込まれている。 平成26年度には、基礎研究・文献研究に加えて、質問用紙調査を実施する計画だが、そのためには印刷費、旅費、人件費(研究データの整理、調査結果集計のためなど)が必要となる。また、それに伴い物品費、消耗品費も必要となることが見込まれる。これら経費は、研究を計画通り進めるために必要である。
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