初等中等教育の現場での、児童生徒によるさまざまな行動の問題の背景に、自尊感情のぜい弱化といのちの認識の不足が横たわっているとの現状認識から、本研究は開始された。 本研究では、現状の把握のための自尊感情に関する調査を展開すると同時に、初等中等教育における介入研究を進めてきた。介入群(実験群)と対照群を設定して、事前事後調査を実施し、介入の意味を検討・考察する研究デザインであった。 これらの結果については、日本学校メンタルヘルス学会の第18回大会(東京・立正大学)および、日本いのちの教育学会(東京・東海大学)において発表した。また、山陽学園大学紀要『山陽論叢』第22巻においても論文として発表するとともに、『乳幼児期から育む自尊感情』(エイデル研究所、2015)としてその内容を公刊した。
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