基本的自尊感情が死の認識に関係することが、これまでの研究で明らかとなっている。本研究では、基本的自尊感情得点は小学4年生から高校3年生の全学年において、女子と比べて男子の方が高く、男女学年による差は認められなかった。 そこで、今回は中学生を対象とした授業を行い検証した。基本的自尊感情「低群」に該当する生徒は、男女ともに、全体の20%強の割合で存在していたが、今回開発した基本的自尊感情を育む授業において、その効果を調べたところ、介入群において事前と比べて1カ月後の方が高い得点であり授業の効果が認められた。今回開発した教育プログラムに、一定の意義が認められたと考えられる。
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