本研究において、小学生ミニバスケットボールおよびジュニアサッカーにおいて、試合時の傷害発生は、練習時より高いことが明らかとなった。また、試合時の傷害タイプは捻挫と打撲が多く、身体接触、ボールやグラウンドなどの接触時に多発していた。特に、ミニバスケットボールにおいて、練習時の傷害発生は米国高校生より約1.6~1.7倍高いことから、小学生ミニバスケットボールの練習環境に重大な問題がある可能性が推察された。さらには、ミニバスケットボール選手は、ジュニアサッカー選手より練習時および試合時の傷害発生率が高かった。ミニバスケットボール選手の機能的動作において、男女差や傷害既往歴の有無による差はなかった。
|