5つの優れた「課題ゲーム」を抽出し、運動強度をゲーム中の心拍数から検討した。そして、中学年児童、高学年児童、ならびに中学生用に作成した「課題ゲーム」を積み上げる単元計画(10~12時間)の有効性を検討した。その結果、いずれの授業においても、個人技能、持久力の成績は有意に向上した。また、ミニゲームゲームにおけるゲーム様相にも向上が認められた。さらに、体育授業に対する愛好的態度にも改善がみられた。すなわち、「課題ゲーム」を用いた課題解決学習は、文部科学省が今回の学習指導要領の改訂において「体つくり運動領域」以外の領域にも期待した指導法の一つの工夫になり得ることが実証された。
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