研究課題/領域番号 |
25350745
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 常葉大学短期大学部 |
研究代表者 |
遠藤 知里 常葉大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (90400704)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 野外教育 / 保育者養成 / 自ら学ぶ |
研究概要 |
本研究の目的は、学びのプロセスに対する認識力に富む保育者を育成するという観点から野外教育プログラムの効果を検証し、その有用性を示すことである。今年度は、研究課題1幼児教育と野外教育の教育方法の相似点に注目したプログラム評価法の開発について、(1)文献研究を通した既存の理論の整理と、(2)保育系学生の「学び方」の実態調査として野外活動を取り入れた授業の授業研究を行った。以下、(1)(2)それぞれについての進捗状況について述べる。 (1)文献研究を通した既存の理論の整理 プロジェクト・アプローチについての理論研究および実践研究を参照し、他の関連する理論を整理するとともにレッジョ・エミリアの実践との共通点と相違点を検討した。また、野外教育との関連では、幼稚園教育要領および保育所保育指針に記載されている事項の中から自然の中での活動に言及している部分を精査し、プロジェクト・アプローチとの接点を考察した。 (2)保育系学生の「学び方」の実態調査 幼児教育に必須の「環境を通して」、「生活の中で」「あそびを中心として」ということを体験的に学ぶ場として「石の水切り」を教材とした授業を構想し、授業研究を行った。4月中旬から5月下旬にかけての5週間にわたり、継続的に学外の自然環境を用いた授業を実施した。小集団での遊びを通しての学び合いの中で、相互に教え合うことや他者のよいところを見て学ぶこと等を通して新しい技術を身につけ喜びを得る様子が観察され、「環境を通して」、「あそびを中心として」ということの意味の理解につながったものと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
平成25年の計画中、研究課題1-2の一部として計画した「保育者に対するインタビュー調査」を実施することができなかった。その理由は、文献研究の進捗が遅れたために、インタビューの計画を立てられなかったからである。
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今後の研究の推進方策 |
平成26年度は、研究課題2、研究課題3を優先して進める。研究課題1の未実施分に関しては、平成26年中にインタビュー調査の対象者数を減らして実施する。
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次年度の研究費の使用計画 |
研究の進捗が遅れインタビュー調査を実施することができなかったため、データ収集および分析に必要な機器を購入しなかった。 平成25年度に実施しなかったインタビュー調査は、平成26年度に実施するため、データ収集および分析に必要な機器は平成26年度に購入する予定である。
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